Reus


DCMK

酸いも甘いも/白快


「俺はさあー、白馬のことはもっちろん、きらいなんだけど」
「……なんだい。いきなり」
「たまにこーして宿題写させてくれんなら、まあ、スキかなって」
「僕は君の判断基準が損得に依存することに少しばかり憤りを感じるよ」
「おまえだけだって。」
「なおさら遺憾だ。それに君なら、これくらいすぐ解けるだろう」
「途中式なんて書かなきゃいけない問題は答えを写したほうがはえんだよ。単に効率の問題。てか昨日も寝てないみてーだけど、おめーよく宿題やってきたなあ。なに、徹夜? クマひどいぜ」
「……どこぞの怪盗さんが、現場で睡眠ガスなんてものをまき散らすから、後始末に追われてね。まったく困ったものだよ」
「へえ。そりゃ。ご熱心なこって。お前キッドのことだいすきなのな」
「……あのねえ、君」
「ちげえの?」
「僕は別に好きとかそういった感情で彼を追っている訳では……」
「意識が向いてんなら、そうなんじゃねーの。お熱なようだしぃ? 感情なんて、おおまかに二分したら興味があるかないか、そのどちらかだと俺は思うけどね」
「……そう言われたら、まあ、確かに僕は怪盗キッドに興味がありますが」
「だろ。いやよいやよも好きのうち。愛憎は紙一重。ってことで、宿題サンキュー!」
「待ちたまえ」
「、なに」
「君は、自分が二分十五秒前に言ったことを覚えているかい」
「いやあー、すっかりさっぱり忘れたな!」

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